障害者福祉施設の居室改修に伴い、壁面へ身体が接触した際の衝撃をやわらげるクッションパネルについてご相談いただいた事例です。
今回想定しているのは、主に這う、または膝立ちで移動する利用者の居室です。床に近い高さで頭・肩・背中・肘などが既設壁へ接触した際に、硬い石膏ボード壁へ直接ぶつからないよう、壁面下部へクッション材を設置します。
施工範囲は床から約1,100mmの高さまで。壁全面を高い位置まで覆うのではなく、実際に身体が接触しやすい低い位置を重点的に保護する考え方です。

利用者が壁際で座ったり、這う・膝立ちで移動したりする場合、床から低い位置へ身体が接触しやすくなります。壁面へクッションパネルを設置することで、頭・肩・背中・肘などが硬い壁へ直接当たる際の衝撃をやわらげます。
※画像は用途を分かりやすく表現したイメージです。実際の施工仕様・寸法・色・固定方法等は現場条件により異なります。
今回の用途では、利用者が立位で壁へぶつかることを主目的にしているわけではありません。
主に、
といった生活姿勢を想定しています。
そのため、壁の上部までクッション材を施工するのではなく、床から約1,100mmまでの範囲を重点的に保護する仕様になっています。
今回の見積では、次の構成を想定しています。
壁面へ連続して並べた際に、丸みのあるマットではなく、長方形のパネルが整然と並ぶ仕上がりを想定しています。

中材には50mm厚の軟質ウレタンフォームを使用します。身体が壁へ接触した際に、硬い石膏ボードへ直接当たることを避け、ウレタンのクッション性によって衝撃をやわらげます。
今回は居室での日常的な身体接触を想定したもので、クライミングマットや高所からの落下を受け止める大型安全マットとは用途が異なります。
今回の用途では、表面材としてボンガード35を想定しています。
クライミングマットや大型落下マットのような強い摩耗・衝撃を前提とした厚手カバーではなく、福祉施設の居室内で身体が触れる壁面クッションとして、0.35mmタイプの生地を使用する考え方です。
居室用途では、
といった点も重要になります。

今回の施工範囲は、
で、合計延長は約10.3m、施工面積は約11.33㎡です。
4mなどの長尺パネルを1枚で製作するのではなく、1,000mm幅前後の複数枚へ分割することで、
というメリットがあります。
既設壁は、
石膏ボード+ビニルクロス仕上げ
となっています。
クロス表面へ強力な接着剤などで直接固定すると、将来クッションパネルを取り外した際にクロスが剥がれる可能性があります。
今回の案では、パネル裏面の上下2か所へ**両面テープ付き面ファスナー(マジックテープ)**を取り付け、壁面側にも対応する面ファスナーを設置する方法を想定しています。
ただし、実際の固定方法については、
などを確認したうえで決定する必要があります。
場合によっては、ベース板や下地への機械固定などを検討します。
今回の仕様は一例です。
居室の寸法や利用者の状況に応じて、
などをご相談いただけます。
柱・窓・建具などがある場合も、その位置に合わせた寸法構成を検討できます。
本製品は、壁面へ身体が接触した際の衝撃をやわらげることを目的としたクッション材です。転倒・転落・強い衝突などによる事故やけがを完全に防止するものではありません。
必要なウレタン厚み・硬さ・表面材・固定方法は、利用者の状態、使用環境、壁下地、施設の安全基準などによって異なります。実際の施工条件を確認したうえで仕様を決定してください。
はい。今回の例では、這う・膝立ちなど床に近い位置で生活する方を想定し、床から約1,100mmまでを重点的に保護しています。必要な高さに合わせて製作できます。
はい。壁面寸法、柱・窓・建具などの位置に合わせて、複数枚へ分割したクッションパネルを製作できます。
はい。使用する表面材のカラーバリエーションから、居室や施設内装に合わせてご検討いただけます。
