緩衝材と言うのは、衝撃から品物を守る為に欠かせない素材となっています。品物を配送する際に、品物が擦れたりぶつかったりして破損してしまうことから防ぐ役割を担っています。緩衝材の種類と特長を知って、品物に適した緩衝材の素材選びをしましょう。
緩衝材と言うのは、衝撃を抑えて和らげることが目的の資材を言います。例えば、ガラス・陶器・精密機械など、これらを発送する際に輸送時の衝撃から守る役割を果たしてくれ、物を守る為に品物よりも柔らかな素材が緩衝材の素材に使用されています。緩衝材の特徴には、クッション性があることはもちろん、万が一大きな力が加わってしまった際に、
■発泡スチロール
発泡スチロールと言うのは、強度が高いことはもちろん重量もとても軽く、ある程度の重量がある電化製品などの梱包で、頻繁に使用されることが多いです。しかし、発泡スチロールは少しコスト割高なので、一度に大量な商品を発送する場合には、コストが負担となる場合もあります。
■気泡緩衝材
気泡緩衝材と言うのは、別名プチプチやエアパッキンなどと言われているものです。コストがあまりかからず、破損の恐れが少ない商品の簡易的梱包に最適です。また、緩衝材として柔軟性があるので、再利用しやすいメリットがあります。しかし、緩衝材の中の空気が抜けてしまうと緩衝効果が無くなるので、再利用も回数までと限定的でもあります。
■発泡シート
発泡シートと言うのは、発泡ポリスチレンが使用されているケースが多く、発泡スチロールが薄くシート状になった緩衝材です。とても素材が軽く柔らかいので、取手付きのコップや複雑な形の物でも梱包が可能です。しかし、とても素材が薄い特徴があるので、気泡緩衝材に比べるとクッション性に関しては少し劣る部分があります。ガラスなど梱包する際には不向きです。
■エアークッション
エアークッションと言うのは、小型のクッションのような形状で、緩衝材の中に空気を入れたものです。気泡緩衝材と比較すると少しだけ強度は高まります。また、サイズが大きいので、例えば、商品を梱包する際に段ボールの内部隙間が多い場合にも、その隙間を埋める為の使用に最適です。また、コストもあまりかからないので、多くのシーンでエアークッションは使用されています。
■紙製緩衝材
紙製緩衝材と言うのは、緩衝材の中でもコストが抑えられるメリットがあります。丸めて使用すると緩衝効果をある程度得ることができますが、基本は簡易的な緩衝材になります。なので、緩衝材として段ボール内部で梱包した商品が動いてズレてしまうことを防ぐことだけが主な目的になります。その為、壊れやすい商品を梱包する際には、紙製の緩衝材は不向きです。
■バラ緩衝材
バラ緩衝材と言うのは、繭(まゆ)のような形をしており、ポリエチレンなどの素材でできています。クッション性があって軽いことが特徴です。エアークッションと同様に、梱包した際に隙間を埋める目的で使用されます。エアークッションに比べてサイズが小さいので、複雑な形の物の梱包でも隙間を埋めることが可能です。しかし、物を箱の中で固定すると言うことには不向きになるので、電化製品などの梱包時に緩衝材としてしようすることには向きません。
■ウレタン・発泡ポリウレタンの緩衝材
ウレタン・発泡ポリウレタンの緩衝材と言うのは、スポンジのような見た目の緩衝材になります。重量が軽くてクッション性が高いことが特徴です。また、緩衝材の表面がとても柔らかいので、例えば、CDなどのように傷付けてはいけない物を梱包する際の緩衝材にお勧めです。しかし、形状が変えられなかったり、コストが少し割高になったりするので、低単価の商品を梱包する際にはコストがかかってきます。
■巻き段ボール緩衝材
巻きダンボールと言うのは、通常の段ボールに比べて薄くて柔らかい緩衝材になっています。発泡シート比べて強度があります。なので、通常の段ボールに梱包できないサイズの物であっても、巻いて使用することができるので、例えば、大型家具の梱包や、絵画の梱包などに使用される機会が多いです。しかし、段ボールよりも薄くクッション性は劣るので、衝撃に弱い商品の緩衝材に使用する際には不向きです。
■フィルム緩衝材
フィルム緩衝材と言うのは、ラップのような見た目で透明なフィルムです。主に、段ボールなどの硬い資材と一緒に使用される緩衝材になります。段ボールとフィルムの間に商品を固定して使用するのですが、クッション性は無くともとても強力にモノを固定することが可能です。なので、万が一落下してしまっても、しっかり衝撃に耐えることができます。主に、精密機器を輸送する際に使用されており、また、パッケージを見せる梱包にも最適で、化粧品のパッケージ梱包にも使用されています。しかし、大きいサイズで重量のあるものの梱包には使用することはできません。
■衝撃から保護する
緩衝材と言うのは、その名称からも分かると思いますが、衝撃を緩和して保護することが目的のアイテムです。なので、緩衝材の多くの特徴には、弾力性を生むような性能になっており、空気を含みやすい造りになっています。
■水漏れや湿気から品物を守る
商品を梱包して発送する際には、水漏れや湿気などからも品物を守る配慮が必要です。特に、再生紙から成る紙製緩衝材、商品を包んで密封状態が可能なビニール製の緩衝材などと言うのは、水漏れや湿気から守ることに長けています。なので、例えば、配送する際に時間のかかる海外発送などにも緩衝材は最適です。
■資源の節約になる
緩衝材と言うのは、再利用可能な素材が使用されるケースが多いです。なので、資源の節約と言う観点においても、緩衝材は大きく貢献していると言えます。また、それらを使用する企業側にとっても、コスト削減に繋がることができ、また、エコに繋げることができている点はメリットですよね。
緩衝材は、それぞれ緩衝材の特徴に適した使い方で、効果的に品物を安全に保護することができます。一般的に、壊れやすい物を発送する場合には、緩衝材に包んだ品物を箱詰めして、空いている隙間に別の緩衝材を詰める方法がとられていますよね。品物を包む緩衝材には、シート状ポリエチレンシートや気泡緩衝材などが使用されていることが多いですが、その際の包み方のポイントを押さえておきましょう。
気泡緩衝材と言うのは、特に、裏表は決まっていません。なので、どちらを使用しても問題はありません。品物がデリケートな物である場合には、エアーキャップの突起によって圧迫痕が付くこともあります。その場合は、突起のある面は外側にして平面の部分で品物を包む、これが梱包する際はお勧めです。そうすることで品物も梱包しやすくなり、品物の破損の恐れからも回避することができます。
例えば、複数食器を一気に梱包する場合には、無駄なスペースを取って効率的な梱包作業が難しいものです。そんな時もポリエチレンシートの活用で、ティーカップ、グラス、お皿など一枚ずつ小分けに梱包を行っていったとしても、梱包材のかさばりが少ないのでスペースを取りません。細い部分がある物に関しては全体を包むことはもちろん、細くなった部分に関しては別のポリエチレンシートで包むのが勧めです。これは、お皿なども同様のことが言えるので、一枚ずつ包みましょう。包んだお皿も重ねて積み上げずに、梱包も縦向きに並べて行うのがポイントです。こうすることによって、梱包した品物へ与える衝撃も伝わりにくくすることができます。
梱包作業を行う際に、梱包に適した緩衝材がない場合もありますよね。そんな時には、古新聞やシュレッダー処理した書類なども活用することができます。例えば、新聞紙を緩衝材として使用する場合であれば、新聞紙を丸めて隙間に詰めることによって、品物のクッション効果などを期待することができます。
梱包作業を行う際に、梱包に適した緩衝材がない場合もありますよね。そんな時には、古新聞やシュレッダー処理した書類なども活用することができます。例えば、新聞紙を緩衝材として使用する場合であれば、新聞紙を丸めて隙間に詰めることによって、品物のクッション効果などを期待することができます。
梱包で隙間を埋める時に緩衝材を節約してしまうと、配送中に品物がズレて動いてしまうので、破損している恐れもあります。なので、緩衝材は節約せずにしっかり緩衝材を使用して、品物を固定するようにしましょう。
包む目的で緩衝材を使用する場合には、緩衝材が小さくても包めず、また、大きいと緩衝材が余って不恰好になります。なので、商品サイズに適した緩衝材を選ぶようにすることが大切です。
梱包する品物に応じて、強度やコストなども考慮することも大切です。過剰過ぎても廃棄する際に負担になり、かさばって外箱の梱包材サイズが大きくなることもあります。
ここでは、緩衝材について色々お届けしてきましたが、いかがでしたか?このように、緩衝材と言うのは、色々な素材の種類があって様々な特徴があります。なので、梱包する品物に合わせて適切な緩衝材を選択する必要があります。また、品物を包む為に何を使用するのか、そして、箱と商品の隙間を埋める為に何を使用するのが良いか、これらを明確にすることが緩衝材の活用では大切です。梱包する際のポイントとしては、緩衝材のサイズに気を付け、小さ過ぎても大き過ぎても梱包に困ってしまいます。一方、箱の隙間を埋める場合には、確実に品物を固定できることを心がけることが大切です。緩衝材の使い方は徐々に上手くなっていくので、色々緩衝材も試してみて下さいね。
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