樹脂綿(じゅしめん)は、ポリエステル繊維を絡ませて熱や樹脂で接着した、 ふんわりとした中綿タイプの不織布です。
ソファや椅子のクッション材、寝具やパッド、バッグの芯材、ポリエステル系キルト芯など、 「ボリューム」と「クッション性」が欲しい場面で幅広く使われています。
弊社では 15mm厚 × 1600mm幅 × 30m巻き のロールを標準在庫し、 ロール販売に加え、1m単位のメーター売りにも対応しています。
ソファのヘタり補修から、家具製作・手芸・内装用まで、小ロットから継続使用まで柔軟にご注文いただけます。
不織布・樹脂綿・キルト芯の関係を、このページで分かりやすく整理しています。
🧴樹脂綿とは|ポリエステル不織布の中綿シート
樹脂綿は、ポリエステルなどの合成繊維をふわっと広げ、 熱融着や樹脂接着でシート状に固めた不織布です。
綿花ではなく樹脂(ポリエステル)100%で構成されており、次のような特徴があります。
- ☁️ 厚み方向にボリュームがあり、クッション性が高い
- 🔁 復元性が高く、長期間使用してもヘタりにくい
- 🧼 湿気・カビ・ダニに強く、天然綿より衛生的に使いやすい
- ✂️ ロール状シートのため、ハサミやカッターで自由な形状にカット可能
- 🧵 ソファ・椅子・寝具・キルト・バッグなど、用途が非常に広い
🧩不織布・樹脂綿・キルト芯の関係
「不織布と樹脂綿は同じ?」「樹脂綿とキルト芯は同じ?」とよく聞かれますが、 用語の関係は次のようになります。
| 名称 | 定義 | 位置づけ・ポイント |
|---|---|---|
| 不織布 | 繊維を「織らず」に、熱・水流・ニードルパンチ・樹脂などで接着してシート状にした材料の総称。 | マスク用シートから建材、フィルター、芯材まで含む、非常に広いカテゴリー。 |
| 樹脂綿 | ポリエステル繊維を熱・樹脂で接着した、ふんわり厚みのある中綿タイプの不織布。 | 不織布の中で「クッション性・ボリューム」を持ったタイプ。ソファ・クッション・寝具などに利用。 |
| キルト芯 | キルティングや布の中に挟み込む「芯材」の総称。綿(コットン)、ポリエステル、ウールなど多数の種類がある。 | 樹脂綿は「ポリエステルタイプのキルト芯」として使われることが多い。 |
弊社が扱う樹脂綿は、「ポリエステル不織布(中綿)」であり、ポリエステル系キルト芯としても使える素材です。
一般的な薄手の不織布(バッグの裏地・マスク用シートなど)とは見た目も用途も異なり、 主にクッション材・中綿・キルト芯としてご利用いただくことを想定しています。
📐取り扱い仕様(15mm厚×1600mm幅×30mロール)
| 厚み | 15mm厚(単層・標準仕様) |
|---|---|
| 幅 | 1600mm幅 |
| ロール長さ | 30m巻きロール |
| 材質 | ポリエステル100%(樹脂綿タイプ不織布) |
| 販売形態 | ・30mロール単位販売 ・1m単位のメーター売り(必要な長さだけご注文可能) |
| 加工 | ご指定サイズへのカット加工にも対応(別途お見積り)。他ウレタン材との貼り合わせもご相談ください。 |
📩 樹脂綿(ポリエステル中綿不織布・キルト芯)のお見積り・お問い合わせはこちら
1600mm幅そのままの大判使用はもちろん、
「長さを▲mずつカットしてほしい」といったご指定も承ります。
ソファ用ウレタンフォームと一緒に出荷の手配も可能です。
🛋️樹脂綿の主な用途例
🏠家具・ソファ・椅子用クッション
ソファや椅子のクッションでは、ウレタンフォームだけだと角が出やすく、 見た目も座り心地も硬くなりがちです。樹脂綿を表層に巻くことで、 角がやわらかく丸くなり、座り心地もソフトになります。
- 背クッションの増し綿・交換用中綿
- 座クッション表面のソフト層として
- ベンチシート・ダイニングチェア座面の仕上げ用
- オーダーソファ・造作家具のクッション構造に
🛏️クッション・寝具・パッド類
敷きパッドやマット、ピロークッションなど、肌当たりとボリューム感を出したい用途にも適しています。 天然綿に比べてホコリが出にくく、家庭用でも扱いやすい素材です。
- 置きクッション・背当てクッションの中綿
- ベッドボードクッション・ヘッドボード用クッション
- 簡易マット・ペット用マットの中綿
- 寝具用パッド・敷きパッドの中層材
🧵キルト芯・手芸・布小物
樹脂綿はポリエステル系キルト芯としても使用できます。 綿(コットン)芯よりややハリがあり、軽量で、シワになりにくいのが特長です。
- キルティング生地の中芯(ポリエステルキルト芯)
- トートバッグ・ポーチ・ケースのふくらみ出し
- 座布団カバーの中材補充
- 衣装・コスプレのボリュームアップ用芯材
🎒バッグ・ケースの芯材・緩衝材
薄すぎない15mm厚の樹脂綿は、軽量でありながらクッション性があり、 バッグ・ケースの内部保護材としても使いやすい厚みです。
- トートバッグ側面・底のクッション材
- パソコンケース・カメラケースの緩衝材
- 楽器ケース・機材ケースの内張りクッション
- 各種収納ボックス内の保護パッド
🛠️加工・取扱い上のポイント
✂️カット・加工について
- 大きな裁ちバサミまたはカッターでカット可能です。
- 直線カットは金尺や定規を当てて切ると、仕上がりがきれいになります。
- ウレタンフォームの上に樹脂綿を巻き込むことで、「しっかりした芯+ソフトな表面」の二層構造クッションが作れます。
- カバーに入れる際は、少し大きめに入れてから形を整えると、ふっくらした仕上がりになります。
📦保管方法・注意点
- 直射日光・高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管してください。
- ロールの片側だけが潰れないよう、可能であれば立てて保管するのがおすすめです。
- 上に重い荷物を長期間載せると、その部分だけ圧縮されたまま戻りにくくなる場合があります。













